一本のありがたみ

ぜんぶ嘘。

無心

 

地下鉄から抜けるとそこはまだ日が差した午後5時だった。

 

明るい

 

非常に明るくて

 

溶けそうだ

 

バイクに乗ってどこかへ今から行かなければならない使命感がある

 

どこへ行こう

 

遅くならないうちに帰ろう

 

どこへ行こう

 

そんな時に浮かぶあいつは今何してんのかなと。

 

まだ正気だ大丈夫。

 

まだしっかりしているうちに言うけど

 

おそらく気になってしまって家へ向かうかもしれない。

 

そして後悔するだろう

 

自分でもわかってるんだけど

 

やっぱり会いに行ってしまうこの性格を治したい。

 

家に居なかったらすごくいいのにな。

 

 

 

あぁ、真夜中だったらいいのに